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日本シリーズ第3戦 阪神 vs ロッテ
日本シリーズ第3戦 阪神 vs ロッテ_c0015779_22173137.jpg  ●阪神1−10ロッテ○
  マリーンズ、勢い止まらず、3試合連続2ケタ得点で優勝に王手! タイガース、悪夢の3連敗、背水の陣に立たされる! と。お互いのチームを公平に判断して短く文章にまとめるとこんな感じですね。いやぁ…。しかしまぁ…。悲しいなぁ…。悔しいなぁ…。ここまで点を取られたら開き直るしかないという試合を、すでに3試合やっている。結局開き直れてないということだろうな。結果、もう負けられない立場に追い込まれたタイガース。どうなるのよ。これ。
 さて、さて、気持ちを切り替えて戦評とやらをはじめて見ようか。昨日の日記に記した、保坂なりのタイガースの勝利の方程式を改めてここで記します。「1回表に下柳が0点に押さえる」。はい。これはやってくれましたね。“さすが下柳!”となりました。しかーし、次。「1回裏に赤星が出塁して盗塁を決める(ちなみに1回裏に赤星が出塁したときのタイガースの勝率は7割を超える。そして、プラス、盗塁を決めた時のタイガースは13勝0敗なのです)」。これね。結局だめでしたね。それと、「6回までに先制点を取る。最低でも3点」。はいはい。先制点どころか、結局1点しか取れませんでしたね。それと、「下柳が最低でも3点以内に押さえて、6回を投げきる」。これは上出来です。“さすが下柳!”。5回で降板しましたが、内容は良かったんですよ。そして最後は、「JFKの登場で試合を決める」。いやはや。「F」の藤川が出て来て、6回表は“さすが!”という速球でいつもの役回りを果たしたのですが、7回表にありえない、ほんと、ありえない光景を見せつけられました。無論、こんな試合結果だったので、「J」ことジェフ・ウィリアムスも、「K」こと久保田の登場は一切なし。結局は下柳の好投だけが保坂予測で当たりましたと。そういうことですね。でも別に僕は予言する為にこの日記を書いているのではないのですからね。なぜこのような結果になったか? ということを言及しないといけませんね。
 敗因はいくつもあります。まず第1に上げるとしたら、1vs1のゲームのまま進んで行っての、4回表のマリーンズの攻撃です。連打とフォアボールで1アウト満塁。バッター里崎のぼてぼてのショートゴロが併殺崩れとなり1点を献上。1塁での微妙な審判の判断がゲームの流れを変えました。下柳が、あの下柳が激怒した場面。左上の写真がそれね。あれはどう見てもアウトだ! と。俺も激怒しちゃったよ。完璧に打ち取ったのに。それにホームゲームなのに。さらに1塁審判はセリーグの審判なのに。ホームの地の利が全然生きなかった場面。その後も、完全に打ち取った当たりだったのに、運悪く今江にぼてぼてのサードゴロ内野安打でまたまた1点献上。これで1vs3となってしまった。それでもね、でもね、まだ2点差じゃん。と。そう開き直れなかったんか。それとも、下柳の真剣さに“俺が打たなきゃ”と、妙な使命感がチーム全体に流れ出してしまったのか。1球の判断によりゲームは動く。それが悪い方に流れ出した瞬間だった。
 さらに敗因は、赤星。この選手ほど使命感を背負いすぎている感がある。結局、今日のゲームは3度も先頭バッターとして打席に入った。“俺が先頭バッターとして塁に出れば…”という使命感故か、1度も塁に出る事がなかった。それと、もう、本当は言いたくないんだが、やはり、「アニキ」こと金本の不振。不振じゃない、不振じゃないと言い続けていたけど。やはり不振というしかない。1回裏、2死二塁の先制点のチャンスにセカンドゴロ。6回裏、相手のミスも手伝っての2死三塁。6回表に、藤川がびしっと締めたその直後のチャンス。1vs3とまだまだ勝機があったはずの打席で、ファースト正面のゴロ。これでタイガースは俄然、勝ち気の意欲が失せて行った。使命感。そんなもの捨てちまえ! と思った瞬間だった。
日本シリーズ第3戦 阪神 vs ロッテ_c0015779_22593495.jpg  使命感。それがこの男にものしかかってくるとは思わなかった。そう、藤川だ。藤川が打たれた。6回表にあれだけのピッチングをしていたのにも関わらず7回表に豹変した。あり得ない光景だ。本当に。でも、この「藤川が打たれた」というのは、マリーンズ打線を褒めるしかない。だって、ありえないぐらいボール球に手を出さない。そしてあの藤川の速球、変化球をものの見事に逆らわずに打ち返すマリーンズ打線。藤川には責任はない。やることはやった。彼が打たれてノックアウトされて、出て来たのが、桟原。まだ1vs5だ。
 なぜ桟原なのか。4点差。まだ勝機があった。通常のシーズンならあり得ないが、ここでジェフを出さない岡田監督の采配に疑問が残った。監督たるもの動揺してはいけないはずだが、“あ…、藤川が打たれてもうた…。だめや…。次、ピッチャーは桟原や。”なんていう風に安易に考えて継投を決めていたら情けない話。結果、それ以上に情けないのは当の桟原のピッチング。もう、第1戦も2戦も見てたでしょ? 先発ピッチャーがなんとか打たれながらもぎりぎりで押さえて、その後に出て来た橋本、江草がぼろかすに打たれて10点を献上したということを。結局、まるで録画のビデオを巻き戻して見ているかのような場面が現れた。西岡にタイムリー。そして、気が抜けた高めのストレートを福浦に満塁ホームランを打たれる。ここで言葉を失いました。これ以上、この試合への言葉はありません。はい。。。。。
 まあ、これで本当にタイガースは崖っぷちに立ったわけですよ。もう負けられない。負けてもしょうがない、みたいな。ここまで来れば、みんな開き直れるでしょ。勝ちに行くという使命感や、俺が打たなきゃという責任感。そういう肩肘張ったものを全部取り払って、勝てば勝つほどまだ野球が出来るんだと、野球をやれる楽しみが、日本シリーズという大舞台で勝ち続ければ野球をやれるんだと、1試合、1試合、トーナメントを勝ち上がるかのように突き進む、がむしゃらに、無我夢中に試合に臨んで行く高校球児のような気持ちが大事なのかなーと思いましたよ。
 明日の先発は杉山。交流戦でマリーンズを押さえきった松坂世代の新人投手。ちょっとイケメン。マウンド度胸も満点。彼の軽やかなピッチングに夢を託しましょう。そして、アニキの豪快なバッティングと、矢野の笑顔が見れますように! (ははは。ほとんどもう、お願い!の世界に突入してますな、俺)

 P.S.うちの母上が、こんな時期に虎キチの俺を尻目に、神戸&大阪の旅行に行ってまして。つい先ほど帰って来まして。お土産なんかいらないといったのに、ニコニコ顔で“ほら、おみやげよ”って、これを差し出してきました。

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タイガース筆箱? いや、違うのです。

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ふたを開けたら、チョコがぎっしり。“チョコ食べたら、筆箱で使えるのよ!”って母上に言われましたが…、こんなものを筆箱で使いまくる33歳のおっさんがどこにいるんだよ!と、試合が終わった虚脱感とともに、やるせない怒りを母上にぶつけてしまった親不孝ものの保坂でした。
by allisloveisall | 2005-10-25 23:20
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