とうとう鳩山政権も窮地に立たされているという。
政治家の考えていることを100%理解しようにもやっぱり無理なのかな?って最近顕著に思う。 でもひとつだけいいたい。 言葉は宙に舞う。 鳩山さんは、「友愛」から始まり様々な言葉を放ってきました。「命がけ」「職を賭して」などなど。そのような決意ある言葉は当たり前のようにプラス要素を含んだ上で、最初は世の中に広まりました。しかし、言葉は実行が伴わないとなんの意味も持ちません。もしくは魂がこもっていなければ言霊にもなりません。ようは、とても大切な、勇気ある、決意ある、素晴らしき言葉の数々が宙を舞い、舞ったまま、意味性が薄れていってしまっているのです。 これは非常に危険です。言葉はとても力があるものです。 前政権のとある首相が誤字脱字で問われてましたが、間違えるのはまだましなんだなと。思います。間違わずに、真っ当に、真摯ある言葉を放ちつつも、それが浮遊するだけで、どこにも着地点を持たないという事実は非常に危険です。言葉自体の位置づけがとても危うくなるのです。これは一国の首相だからというものではなく。万人にとって言えることです。こうやって言葉を綴っている僕にも言えることです。だから言葉を放つときはとても気を使います。言葉はとても力を持つのです。 言葉は宙に舞う。 このフレーズが僕は好きです。 一義的ではなく両義的に捉えられるからです。素晴らしき意味ある言葉が舞っている状態はとても至福であると思います。しかし、舞うということは、散るということにも繋がるので、掴めなければ、泣く泣く地表深くに沈んでいくのです。その、舞った、という事実だけが残り、意味が無くなるという。その儚ささえも込められているからこそ、このフレーズが好きです。しかし、後者だけが顕著に表れているこのご時世には、この言葉が虚無に感じられます。 宙に舞ったままの言葉の行く末は…。 そんな儚さが今、蔓延しています。これが当たり前のような日常の景色になってしまったら、僕らは言語を感情を決断を意志を標したツールとして使うことは無意味のような錯覚に陥ります。それは本当に危険です。 言葉は伝達行為を媒介とするツールであるとともに、見えない魂や心の叫びや想いを表現するツールでもあります。また、アートフォームとしても機能するモノであり、言わずもがな、音楽、ポップミュージックには歌詞というフォーマットがあります。それも、言わずもがな、言葉があるからこそ、アートとしても機能するのです。それが疎外される。それが軽んじられるのは言語道断。 言語道断。 この言葉も好きだ。 俺は言葉が好きだ。 だから大切にして欲しい。 わかっているはずとか。 言わなくても伝わるとか。 それも大事だけど。 言葉の重要性をもって解って欲しい。 言わなければわからないこと沢山あるんだよ。 あるでしょ? ね?
by allisloveisall
| 2010-06-01 00:17
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